2017年02月26日

花ひともと

 花ひともとの美しさということをこの頃
しみじみとおもうようになった。

 私の家の狭庭にも、四季折々に、
それぞれの花がひらいて、その美しさが、
偶々一人の時を得た私の心にひびき、足を
とどめて、一ひら一ひらに見入ったもの
であるが、私の歩みをおもわずとどめさせた
のは、神の愛と光とが、どんな小さな花びら
にもいっぱいにそそがれて、いのちという
ものが本来持っているすこやかさを見せて
くれたからなのである。毎日、私のまわりを
影のように通りすぎてゆく人間にまとわり
ついた業想念の波をきよめながら、ふと、
寂しさが心にあらわれて、そんな時、私は
何もいうこともなく庭におり、ほほを
吹き過ぎる風を受けながら、人間の
さまざまないのちのすがたにおもいを
はせる。
 花ひともとの美しさは、そんな時、私を
なぐさめ、神のいのちが、少しも
そこなわれず、現在も、そしてこれからも、
美と愛をあらわしていて下さることを
教えてくれるのである。
 花ひともとに込められた神のいのちの
すこやかさよ。人のいのちもかくあれと、
私はまた元気になって、世界平和の祈りを
祈りつづけるのである。
        昭和61年12月2日 記
posted by wadatsumihirohime at 11:47| 祈り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする